本は人生のパートナーになる

人々の生きてきた足あとを辿りながら、自分の次の一歩を考えよう。

400のプロジェクトを同時に進める佐藤ナオキのスピード仕事術 / 佐藤ナオキ

佐藤ナオキさんは、NHKの「プロフェッショナル仕事の流儀」で拝見したら、

物事の捉え方がいいなと思って、よく本を読ませていただいています。

 

自分に合う環境を見つけ、うまく仕事に取り入れることが、スピードアップにつながる(中略)この点で、気をつけているのは、物にできるだけこだわりを持たないことです。(P.46)

つい物にこだわりを持とうとしてしまっている自分に気づいてドキっとした文章でした。

仕事のスピードを上げるときには自分の精神状態を把握し、サーフィンのように波が来た時に一気に仕事が片付く感覚がある私ですが、いつでも波待ちではいけないなというのが最近の課題です。

だからこそ、環境に依存し過ぎないためにはどうしたらいいのか試行錯誤中です。

 

その場で答えを絞り込む質問力

(中略)プレゼンした多くのアイデアがスムーズに採用される理由は、打ち合わせでクライアントの糸をしっかり汲み取っているということだけではなく、その時点でクライアントと方向性を共有しているから(P.106)

打ち合わせの時は結構話がそれて本当の話題を忘れてしまうことって多々あります。

相手の方が喋っている時には、この場の方向性や、本質を迫るように質問をすることで、密度の濃い時間になっていくのではないのかなと思います。

1対1でも、1対多でも、ビジネスでもプライベートでも大切にしたいことです。

 

自腹でパリの展示会に出店した理由(中略)

作品の撮影まで含めて、かかったお金は数百万以上になりました。

一銭にもならない仕事になぜそこまで時間とコストを投入したのかというと、ひとえに自分たちの考えていることを伝える機会を持つためです。

(中略)

「他人が頑張らないところで一生懸命やる」というのは、投資効率を上げる観点では大きなポイント

何に投資するのかはやはり重要なポイントだし、見極めが難しいところでもあるかなと思っています。

ただ、一つの観点として、「他人が頑張らないところで一生懸命やる」というのは一つの指標になりました。

 

毎回に予想以上のものを生み出されている佐藤ナオキさんの頭の中を少し覗ける一冊で、とてもおもしろかったです。

 

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